第9回【記憶をテーマに言葉からファッションを】宝塚好きの服飾学生にインタビュー

Profile

文化服装学院 ファッション工科過程 アパレルデザイン科 2年

舟尾 飛奈(ふなお ひな)

 自由に作品を作り出すクリエイター達の宇宙を聞き出すインタビューの第9回。今回イ ンタビューしたのは、文化服装学院でファッションデザインを中心に学んでいる舟尾飛奈さん 。  

 彼女の作る作品は上品なガーリーさと、生地のドレープ感など派手すぎない既成服のような完成度の高さが魅力的である。

  本インタビューでは、彼女の「アイディアの引き出し」を中心に日常に潜んだインス ピレーションを探ってみた。

デザインを言葉に


--現在、大学で学んでいることはなんですか?

舟尾飛奈(以下、舟尾):大まかにいうとファッションデザインを学んでいます!既成服など売る服を中心的に勉強をしていますね。他にも、仕様書や縫製書などのデザイン以外のことも学んでいます!

 

--なぜアパレルデザイン科に進学を?

舟尾:服の縫い方って教科書を見れば分かるじゃないですか。でもデザインの勉強って何が正解なのかわからなくて。デザインをしていく上での元を知りたかったんです。どうやって勉強すればいいのか、自分じゃできないなと思ったのでこのコースを選びました!進学してみて、やっぱり自分にしっくり来るコースだと思っています。

 

--1年ほど(現在2月)デザインの勉強をしてみてどう?

舟尾:1年生の時はなんとなく可愛いからこのデザインにしよう!こんな形にしよう!という感じだったのですが、この1年間で過程の説明ができるようになりました。考え方やプロセスをしっかり考える力がついたおかげですね。デザインについて言葉にする機会が多くなりました。

文化祭作品
シーンstay sober

文化祭作品
シーンstay sober

1年間「記憶」をテーマに


--早速ですが、舟尾さんの「アイディアの引き出し」は?

舟尾:記憶ですね。この1年間は特に人の記憶をコンセプトとして作品制作を行いました。自分で撮影した写真を集めてムードマップを制作します。鎌倉での夕日の写真など、私の頭の中の記憶の写真を集めることが多いですね。次に写真からそれに合う日本語を見つけてきて、ワードマップを制作します。この言葉達が、テーマやタイトルになります。記憶というコンセプトとテーマが繋がらないといけないので、生まれてくる言葉達は大切にしています。

 

--つまり大まかにいうとこの1年は連作ということですか?

舟尾:そうですね!この一年を通して同じコンセプトで繋がっています。記憶って過去の記憶、現在の記憶、未来の記憶があるじゃないですか。それぞれの作品を作ることで、過去、現在、未来が繋がるイメージです。

 

--何か記憶に関連した作品はありますか?

舟尾:例えばこの「心覚」という作品は、この記憶のコンセプトの作品で一番最初に制作した作品です。タイトルの意味は、心に留めておきたい瞬間、覚えておきたいことの瞬間のことを指しています。人の記憶の97%は1ヶ月後に忘れてしまうと言われています。忘れられない最後の瞬間ってどんな服を着ているんだろう?というアイディアから作品を制作しました。忘れられない瞬間を言葉や軸で詳しく見つめていきました。

2年生時の作品「心覚」

生地に時間を割く

--人生に大きく影響を与えたものは?

舟尾:最近は生地ですかね。「MURRAL」というファッションブランドに出会ったことをきっかけに記事にこだわりたい!という思いが強くなりました。このブランドは、生地が本乙に可愛くて。ブランドオリジナルの生地を使っていて、それが唯一無二で可愛いんです。MURRALを見て、やっぱり生地が良いと服も綺麗に見えるんだと再確認しました初めてMURRALを見た時こんなに手が込んでいる生地を使っているブランドがあるのかと感動しました。

 

--どんな生地のこだわり方をしているんですか?

舟尾:今までは学校の購買で生地を選んで買っていました。可愛い生地を買おうと以前からも思ってはいたのですが、忙しいを言い訳に簡単に済ませていたんです。今は忙しくて時間がなくても、そんな中時間を割いてでも生地を探しにいきたいと思っていますね。おかげで2年生になってからの生地代が倍以上になりました。

 

--特に記事にこだわった作品は?

舟尾:1年の終了制作で制作した「さざ波」ですね。これはウールのワンピースです。終了制作のなのでとことん凝りたいな!と思い、自分で生地を染めました。そもそもウールって染められるのか?というところから始まり、素材論の先生と相談しながらたくさんの生地を集めて、染めて、実験の繰り返し。最終的にジョーゼットの生地を青く染めて制作しました。生地にかなり時間をかけたので、他の人の何倍も時間をかけて制作した作品です。

1年生の終了作品「さざ波」

1年生の終了作品「さざ波」

最後に


--作品制作をしている上で大切にしていることは?

舟尾:生地を無駄にしないことですね。1年生の時から先生に裁断の仕方で生地が無駄になると言われていました。なので、裁断した生地も取っておいて小物を作ったりしますね。

 

--将来の夢は?

舟尾:明確にはまだないですね。死ぬまでにやりたいこととして、平手友梨奈ちゃんが大好きなので、自分が作った服をいつか着て欲しいと思っています。あと、宝塚も大好きなので衣装デザインもしてみたいです。人生は長いので、死ぬまでにできたらラッキー!だと思います!

 

--宣伝したいことはありますか?

舟尾:EDWINとアパレルデザイン科がコラボして、2月23日から3月3日に原宿のEDWINで販売されます!みなさんぜひ見にいらして下さい〜!

文・構成/大橋麻衣

EDWINコラボ作品

EDWINコラボ作品

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