第2回【息をするように描いて、描いて、描く。】筆と一心同体の美大生にインタビュー

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東京造形大学 造形学部 デザイン学科 アニメーション専攻 2年生
佐藤 楓子(さとう ふうこ)

 自由に作品を作り出すクリエイター達の宇宙を聞き出すインタビューの第2回。今回インタビューしたのは、東京造形大学でアニメーションを専攻している佐藤楓子さん。

 授業でも絵を描き、休み時間にも絵を描き、家に帰った後も絵を描き続けている姿が印象的だった彼女。スランプや苦痛はないのだろうか?

 そこで本インタビューでは、「アイディアの引き出し」を中心に、彼女の日常に溶け込んだアートを覗いてみた。

絵を描くことが“当たり前”の生活


--現在、大学ではどんなことを学んでいますか?
佐藤楓子さん(以下、佐藤):グループ制作を中心に、アニメーションについて広く学んでいます。3DCGや手作りで人形を作るアナログなアニメーション、絵コンテや音響など、幅広くアニメーションについて触れることができます。


--課題以外では、どんな絵を描いているのですか?

佐藤:普段は二次創作や、アニメのファンアートを描くことが多いです!大学での課題制作の息抜きとして、好きなアニメのイラストを描いています。

 

--えっ!絵を描く息抜きに絵を描くのですか!?

佐藤:そうです!(笑)「眠くなるまで描くか〜」とか「今日はあまり描いてないから、描いてから寝るか〜」とか。本当にずっと筆は離さないですね。スランプで「描けね〜!」と思った時でも離しません。描けるようになるまで描きます。

 

--凄いですね…。描くことが苦痛に感じることはないのですか?

佐藤:もう描くことが習慣化していますね。息を吸うことと同じように、生活の一部です。息を吸うことが苦痛に感じないのと同じく、描くことが苦痛だと感じたことはないですね。私にとって、描くことが“当たり前”なんです。

高校2年生の時に初めて制作したアニメーション作品
タイトル「Lapse」
四季をテーマにループさせた。

高校2年生の時に初めて制作したアニメーション作品
タイトル「Lapse」

高校2年生の時に初めて制作したアニメーション作品
タイトル「Lapse」

高校2年生の時に初めて制作したアニメーション作品
タイトル「Lapse」

私だけの教科書


--早速ですが、佐藤さんの「アイディアの引き出し」とは?

佐藤:とにかく色んな作画を沢山見ていますね。SNSで作画担当している人のアカウントをフォローして、常にチェック。後から見返せるように、お気に入りの作画はまとめて、自分だけの教科書を作っています。

 

--特によく参考にするアニメーターさんはいますか?

佐藤:最近はコミカルな動きを重点的に研究していたので、「キルラキル」や「リトルウィッチアカデミア」の制作に参加している五十嵐 海(いがらし かい)さんをよく参考にします。とても動きと表情が面白く、見ていて飽きがこないのが魅力的で。いつも見ながら「うわ〜!こんな作画描いてみたい!なんで描けるのだろう?」という気持ちになります(笑)。憧れですね。

高校2年生の時に制作した2作品目となるアニメーション作品
タイトル「flow」
人に流されやすい自分を水で表現。

高校2年生の時に制作した2作品目となるアニメーション作品
タイトル「flow」

高校2年生の時に制作した2作品目となるアニメーション作品
タイトル「flow」

高校2年生の時に制作した2作品目となるアニメーション作品
タイトル「flow」

「お勉強しといてよ」のMVが人生を変えた


--アニメーターを志したきっかけは?

佐藤:目指し始めたのは、高校1年生の時。SNS上でアニメーターの渡邊 巧大(わたなべ こうだい)さんが、ずっと真夜中でいいのに。さんの「お勉強しといてよ」のMVを担当するというツイートを見たのがきっかけですね。そこからYouTubeでMVを見たらとても好きで。思わず心が奪われてしまいました。

 

--このMVとの出会いが人生を変えたのですね。

佐藤:まさに!人生を変えた出来事でした。見た瞬間に「私もアニメーションを描きたい!」という強い衝動に駆られましたね。そこからずっとアニメーションの勉強を続けています。このMVが”原点”といった感じで。強く影響を受けて、ネオンカラー調の作品なども制作しました。

 

--それが高校の卒業制作で制作したアニメーション作品ですか?

佐藤:そうです!作品タイトルは「OYASUMI」で夢の中の旅をテーマに制作しました。この作品はとにかく自分の描きたいものを描いた作品で、高校3年間の集大成でした。いま見てみると、ちゃんと絵コンテを描いてストーリーを練りたいとか反省点があります(笑)。しかし、夢のスタート切った初めての超大作なので思い入れがあります。

高校卒業制作のアニメーション作品
タイトル「OYASUMI」
夢の中の旅をテーマに制作した2分を超える超大作。
Instagramで実際のアニメーションを見よう!

高校卒業制作のアニメーション作品
タイトル「OYASUMI」
Instagramで実際のアニメーションを見よう!

高校卒業制作のアニメーション作品
タイトル「OYASUMI」
Instagramで実際のアニメーションを見よう!

高校卒業制作のアニメーション作品
タイトル「OYASUMI」
Instagramで実際のアニメーションを見よう!

最後に


--作品制作をする上で大切にしていることは?

佐藤:クオリティを上げるためにも“逃げないこと”ですね。わからないものはちゃんと調べて、観察します。とにかくネットを使って、沢山資料集めします。やはり調べれば調べるほどクオリティが上がるので、妥協したくないですね。

 

--将来の夢は?

佐藤:アニメーターになりたいです!いつか尊敬するアニメーターの梅津 泰臣(うめつ やすおみ)さんの手掛けるアニメのOPやEDの制作に携わりたいですね。そのためにも、今は沢山のアニメ作品や作画を見て、触れて、学んで、盗みます。

 

 

構成・文/大橋麻衣

大学で制作したアニメーション作品
テーマ「こんなところにこんなものが」
何故こんなところに魚が落ちているのか?見た人によって様々な解釈ができる作品を目指した。

大学で制作したアニメーション作品
テーマ「こんなところにこんなものが」

大学で制作したアニメーション作品
テーマ「こんなところにこんなものが」

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